2010-01-01から1年間の記事一覧

第17回 こういうのは日本語でどう?

だれかと話していて、ふと、<いまのような会話は日本語ではどういうふうに展開するのだろう?>と思うことがあります。 <いまのを“翻訳”すると、どういう日本語になるのだろう?>と言い換えてもかまいません。 ---------- 数週間前のことです。 わたしは…

第16回 ブッシュ氏 その責任はだれが…

昨年(2005年)の12月13日、「朝日新聞」のインターネット版に<ブッシュ米大統領は12日、フィラデルフィアでイラク問題について演説し、開戦以来のイラク民間人の死者数について「3万人前後」と語った>という記事がありました。同様の記事をど…

第15回 いやあ、ぶつけられてしまいました!

<2005年の12月に書いた文章です。事故が起こったのはカリフォルニア州リヴァーサイド郡のヘッメット市内でした> 今回は交通事故にあってしまったという話です。 長い文章ですが、アメリカでの交通事故の処理などに興味がある方は読んでください。 き…

第14回 日本語で大失敗したアメリカ人の話

先日、たまたま一緒になった、三人のアメリカ人とゴルフをしました(もっとも、ここ南カリフォルニアでわたしがゴルフをやる相手は、そのひとたちがどの民族系であるかを考えなければ、当然、ほとんど例外なくアメリカ人なわけですから、そのことに格別な意…

第12回 知っていました?

日本の新聞社・報道機関は<言葉をどう使うか>について実にきめ細かい取り決めを行なっています。 たとえば、「有り難い」と「ありがたい」とではその意味は異なる―という約束があります。 「有り難い」は<めったにない>という意味で使い、「ありがたい」…

第11回 佐賀弁は実は…!?

(このエッセイは2005年に書かれたものです) 東京の女子高校生のあいだで方言を混ぜてしゃべることがちょっとした流行になっているそうですね。 昭和30年代の半ば(1960年)ごろまでは、“戦後”の民主主義高揚気運に乗っていたのでしょうか、中央…

第10回 『カタカナにコレが付されていれば従来の日本語にはない発音をしてください』

1919(大正8)年生まれの母は、アメリカ漫画のBETTYのことをいつも「べテーさん」と呼んでいました。母が教育を受けたころには「ティー」という発音は日本ではまだ一般的ではなかったようです。 1950年代の後半に日本でも放映されて人気番組に…

第9回 「カタカナ英語は厄介です」

カリフォルニアに来てからまだほんの数か月しか経っていない1979年の暮れのことです。わたしはリヴァーサイド市内にあるデパートメント・ストアー<シアーズ>に行こうとしていました。ところが、「この辺りにあるはずだ」と思っていた所にはそのデパー…

第8回 <2005年6月28日> 「Mr. & Mrs. Smith」シンドローム

アメリカではこの夏、劇場での映画鑑賞者数が減少していることが広く話題になっています。 ごく好調だった昨年と比べると、十数パーセント大幅減だそうです。 明日、29日にほとんど全世界で同時に公開される大作「War of the Wolrds」(「宇宙戦争」)(監…

第7回 <2005年6月30日> 「2−1=0」?

特定の新聞社を非難するのがこのエッセイの目的ではありませんから<ある新聞社の>ということにしておきましょう…。 その<ある新聞社>の社説(6月18日)に<[安保理改革]「困難な局面を迎えた日本の立場」>というのがありました。 主張内容はその最…

第6回 <2005年6月20日> ゴルフ・ジョーク

ここで紹介するジョークは数か月前に雑誌<ゴルフ・ダイジェスト>に掲載されたものですが、著作権に関する注意書きはありませんでしたので、たぶん、オリジナルの出どころは不明なのでしょう。 だいたいのところを(少しアレンジして)お伝えすると…。 - 同…

第5回 <2005年6月15日> ほんとうに大事なことが見えない人物を長く首相にしておくと…

いやあ、1980年代にレーガン米大統領とのあいだに“ロン-ヤスの関係”を築いたといって浮かれていたあの中曽根元首相の意見や考えにいくらかでも同意する日が来ようとは、つい先日まで、考えたことがありませんでした。 6月3日の<朝日新聞>(インター…

第4回 <2005年6月6日> その「は」はすごく変ですよ

南カリフォルニアで放送されている日本語テレビ番組―特にニュース―を見ていて最近とても気になる言葉遣いがあります。 しょっちゅう耳にするわけですから、日本ではたぶん稀な遣い方ではないのでしょう。 たとえば、プロ野球のある試合で好機にホームランを…

第3回 <2005年4月25日> 「“身勝手な”記憶」?

別宮貞徳(べっく さだのり)という名前の人物を知っていますか? もし<その名前はどこかで聞いたこと(見たこと)がある>という人はいくらか英語に興味がある人で、<その人の本を読んだことがある>という人は、かなりの“英語好き”だと思いますが、さて…

第2回 <2005年4月19日> 「猛打賞」?

そうですね、たとえば、<カリフォルニアではフリーウェイを走っている自動車の25パーセント以上が日本製だ>と言われだした一九八〇年代後半以前には、多くのアメリカ人にとって日本はまだ、ただ<極東に位置している>国に過ぎなかったかもしれません。 …

第一回 <2004年11月29日> 「人民の…?」

11月26日の『ロサンジェルス・タイムズ』のスポーツ欄を読んでいるあいだに、たまたま、ちょっと興味深い文に出あいましたので、最初のエッセイはそれに関して書かせていただきます。 その<興味深い文>というのは、 The question: Who has the hardest…